フクロモモンガの交配チャートへの質問

プラチナ

現在、フクモモの交配チャートを鋭意作成中なんですが、多かったご質問をまとめときます。

個別にお返事させていただいてるんですが、うちに問い合わせして来てなくても疑問に思ってらっしゃる方がいるだろうと思うので公開しときます。

違う!間違ってる!という意見がある場合はコメント欄開放してますのでそちらへ情報共有していただければ幸いです。

 

このチャートにも例外はもちろんありますが、それは突然変異とかパラドックスのような働きがある場合(生物の突然変異が起きる確率というのは天文学的数字の確率なので、そのへんにゴロゴロはしていません)なので、含めません。

 


 

 

Q1.リューシhetプラチナの欄がないのはなぜ?どういう交配結果になるのか?

 

A1.リューシスティック ヘテロプラチナというのは、

「リューシスティック(白体黒目)の外見で、プラチナ遺伝子を隠し持っている」という意味と捉えさせていただきます。

 

そして、この場合のリューシスティックhetプラチナは理論上存在しません。

リューシスティックとプラチナは、複対立遺伝子と予想されるような働きをしており、さらにプラチナはリューシスティックに優性です。

よって、リューシスティックの表現になった場合はプラチナの遺伝子を持っていないことになります。

 

リューシスティック表現のヘテロプラチナは存在しないので、交配結果もありません。

リューシとプラチナの遺伝子を両方を持っている場合はどちらもヘテロで見た目はプラチナになります。

 

プラチナ×リューシから生まれたリューシは、プラチナヘテロ無しのリューシスティックであり、親のプラチナがプラチナリューシ(プラチナhetリューシ)であったことが証明されたということになります。

 


 

 

Q2.クラシックhetプラチナ・リューシの欄がないのはなぜ?どういう交配結果になるのか?

 

A1.上と同じで、プラチナとリューシの遺伝子がそろった場合は、ヘテロ同士でもプラチナのホモ接合体に似た外見になることから、

「クラシック(ノーマル)の外見で、リューシとプラチナの遺伝子を隠し持っている」という意味でのクラシックhetプラチナリューシは理論上存在しません。

hetプラチナ・hetリューシの個体の外見は、プラチナリューシで、『プラチナ』です。

 

さらに、クラシック以外でもクリミノの外見をしたhetプラチナ・リューシスティックとか、ホワイトフェイスの外見をしたhetプラチナ・リューシとか、モザイクの外見をしたhetプラチナ・リューシは理論上存在しません。

順に、ルビープラチナ(クリミノ・プラチナリューシ)で白体赤目の外見、ホワイトフェイス・プラチナリューシでプラチナの外見、モザイク・プラチナリューシでモザイクとプラチナが同時発現した見た目ということになります。

 


 

Q3.クラシック同士の交配からも、モザイクが生まれることがあるのか?

 

A3.突然変異で、何万分なのか何百万分の1なのかは分かりませんが生まれることはあると思います。

最初のモザイクもそういった偶然で生まれているので「ぜ~ったいにありえない!」なんてことはありえないです。

 

ですが、だいたいはクラシック×クラシックの交配と思われている両親の片方もしくは両方がミニマルモザイク(白抜けがほんの少ししかない)である場合がほとんどだと思います。

以前、クラシック×クラシックの交配からモザイクが生まれたということで親個体を見せていただいたのですが、手足や首元にほんの数ミリの褪色が見られ、家系をたどると片方の親の両親がモザイクであることから、その片親はクラシックではなくモザイクであり、そのペアはクラシック同士ではなくクラシックとモザイクだった、と判明したことがあります。

ヘテロ接合の状態でニンゲンの目に見えるように変異が発現しているものを優性遺伝、発現していないものを劣性遺伝としているだけなので優性と劣性の境目はけっこうアイマイですが、モザイクはなんとか見た目の違いを目視できるので優性遺伝と言って差し支えないと思います。

 

本当にクラシック同士の交配であれば、モザイクが生まれる確率は限りなく0に近いです。

ですので、モザイクを産む交配をしたい場合には見た目にモザイクと分かる個体を親にする必要があります。

 

 

いずれフクロモモンガのページにまとめたいと思いますので、取り急ぎコチラに掲載しておきます。


Posted on: 2015年7月29日, by : ひみる