ポッシブルヘテロとWF掲載

今日の朝にホワイトフェイスのお母さんにお願いしてベビーちゃんを借りて写真撮影。
半分夢の中~な感じだったのでブレてない写真が撮れました(*^^*)
で、販売ページにアップしたんですが、このホワイトフェイスちゃんのお問合わせのときに聞かれるポッシブルヘテロについて解説を今日はしようと思ってます。
名付けて『図解!文系にも分かるポッシブルWヘテロ~言葉が足りないのでエ○セルで図を書きましたが、見てもまだ「ちょっと何言ってるのか分からないんですが」って場合はスイマセン~』です!
書いてて自分でも途中で「ちょっと何言ってるのか分からない」状態になったので、ここから読み進められる方は覚悟してお読みください。@脅し
ちなみに染色体の配列とかはイメージなので、それぞれの遺伝子座の位置は気にしないでください。
あと、染色体はきっちり分かれてるわけじゃないので、あくまでも雰囲気をつかむ為のもの・・・とお考えください。
W hetero[だぶるへてろ]とは、ホビーの世界では生き物の染色体上に2つの異なる遺伝子変異がヘテロ(2対の内の1つ)の状態で存在する状態やまたはその遺伝子を持っている個体を指します。
実例を上げるなら、ホモのクリミノ(・ホワイトフェイス)とホモのリューシを両親に持つホワイトフェイスくん。
父のホワイトフェイス・クリミノから来る染色体の配列は2通りで、ホワイトフェイス・クリミノかクリミノのどちらか。
母のリューシから来る染色体の配列は1通りで、リューシのみ。
1月にうちで生まれた子ですが、外見上はホワイトフェイスですが父親からクリミノの遺伝子を1つ・母親からリューシの遺伝子を1つもらったW劣性ヘテロということになります。
図解するとこんな感じ!
パッパのホワイトフェイス遺伝子を1つ・クリミノ遺伝子を1つ、マッマのリューシ遺伝子を1つ持った ホワイトフェイスのW劣性ヘテロが生まれてくれました。
異なる遺伝子変異のホモ同士(相互に遺伝子を持たない)を交配した場合の1世代目は、どちらの遺伝子もホモ接合せずしたがって外見上はノーマル(特定の遺伝子変異が発現していない状態)になります。
上のWF/クリミノ・リューシくんの場合は、父親がWF遺伝子を持っているのでそれを受け継いだ=ヘテロホワイトフェイスの状態なので優性遺伝のホワイトフェイスが発現している=品種としてホワイトフェイス という、ちょっと変化球加わってますが・・・。
こんな感じでWヘテロの説明は置いておいて、ここからが「ポッシブルWヘテロ」についての説明です。
上の男の子は100%ヘテロクリミノ・リューシ(所謂ヘテロルビーレイ)ですが、この女の子は50%”ポッシブル”ヘテロクリミノ・リューシ。
この「ポッシブル」は、その言葉の通り「可能性」を示唆しています。
ヘテロクリミノやヘテロリューシである「可能性」が半分 って意味です。
この可能性っていうところが曲者で、説明がすんごいむつかしい。
何の50%なのか、ってところを分かってもらえればなーと・・・。
ホモクリミノはクリミノ遺伝子を2つ持っており、ヘテロクリミノはクリミノ遺伝子を1つ持っています。
で、ポッシブルヘテロクリミノとなると、クリミノ遺伝子を1つ持っている”可能性がある”という意味になります。
もし持っていれば、将来的にクリミノを産むことができます。
ですがもし持っていなければ、ホモクリミノと交配してもクリミノは生まれず、すべてヘテロクリミノとなります。
ここまでがとりあえずポッシブルの説明。
次からがほんとーの本題(?)
では、1つめのWヘテロと2つめのポッシブルが合わさっているというのはどういうことか・・・というところに入っていきます。
ホワイトフェイス 50%ポッシブルヘテロクリミノ・リューシスティック。
ヘテロクリミノな確率が2分の1、ヘテロリューシの確率が2分の1なんですが、ここの両親(ホワイトフェイス/クリミノ・リューシとホワイトフェイス)の染色体イメージは、こう!


フクロモモンガの染色体が22本らしいので、11本ずつの表にしてみました☆
W=ホワイトフェイス
l=リューシスティック
c=クリミノ です。
ここのペアからはクラシックが生まれているので、ホワイトフェイスが単純優性遺伝と定義した場合は双方ともにヘテロホワイトフェイスである(ホモホワイトフェイスではない) と結論付けできます。
なのでホワイトフェイス遺伝子も2対の内の1つだけ塗りました。
本当はさ、ホワイトフェイスとは~って書きたいけどすでに文字数がやばい上にpossWhetの話がまだまだ続くのでまたの機会に譲ります。
いつか!書く!
便宜上「ホワイトフェイスは単純優性遺伝」ってことにしとく!
22本・11座の染色体を父・母がそれぞれ持っているわけですが、子どもは両親からそれぞれ11本・11座の半数の遺伝子を受け取ります。
中学か高校で習った「減数分裂」の図を思いだしていただきたいんですが、減数分裂の際に染色体は2本の棒状からいったんくちゃくちゃっと丸まって1つになります。
そしてまた2つに分かれて、11個の染色体が乗った生殖細胞になります。
減数分裂の図作ろうかと思ったけど挫折したので、Google先生に「減数分裂」を尋ねてみてください!
※著作権やうんぬんがあるので、検索ページに飛ぶようにしてあります。
WF/clとWFそれぞれが子供に伝えうる染色体のパターンは以下です。
ホワイトフェイス♀
・ホワイトフェイス
・クラシック
の2通りの染色体が来る可能性があります。
ホワイトフェイス ヘテロクリミノ・リューシスティック♂
・ホワイトフェイス・リューシ・クリミノ
・ホワイトフェイス
・ホワイトフェイス・リューシ
・リューシ
・リューシ・クリミノ
・クリミノ
・ホワイトフェイス・クリミノ
・クラシック
の8通りの染色体が来る可能性があります。
まとめた図が、これ!
生まれる子の品種の種類 母2通り×父8通り=16通り・・・で、この内両親の持つ遺伝子で重複してるのがホワイトフェイスのヘテロの片側を合わせると4通り減ってバラエティーとしては12通りとなります。
12種の内訳と生まれる確率は以下。
・(ヘテロ)ホワイトフェイス 12.5%
○(ヘテロ)ホワイトフェイス ヘテロリューシ 12.5%
●(ヘテロ)ホワイトフェイス ヘテロクリミノ 12.5%
◎(ヘテロ)ホワイトフェイス ヘテロリューシ・クリミノ 12.5%
●(ホモ)ホワイトフェイス 6.25%
○(ホモ)ホワイトフェイス ヘテロリューシ 6.25%
●(ホモ)ホワイトフェイス ヘテロクリミノ 6.25%
◎(ホモ)ホワイトフェイス ヘテロリューシ・クリミノ 6.25%
・クラシック 6.25%
○クラシック ヘテロリューシ 6.25%
●クラシック ヘテロクリミノ 6.25%
◎クラシック ヘテロクリミノ・リューシ 6.25%
確率・・・もたぶんこれで合ってるはず。
間違ってたらスイマセン。
見た目はホワイトフェイスorクラシックの2通りなんですが、染色体情報はこんなに違ってきます。
ちなみにヘテロホワイトフェイス=ホワイトフェイスです。優性遺伝ですから。
ヘテロは劣性遺伝だけじゃなく優性遺伝にもありますが、優性遺伝のヘテロは発現するので現物ってことです。
上のヘテロホワイトフェイスも見た目はしっかりホワイトフェイス。(単純優性ならね。)
で、上の内訳を見てもらうとヘテロクリミノ(●)が入っているものが生まれる確率が合わせて50%、ヘテロリューシ(○)も同じく50%。
ってことで!この両親から生まれる子の2匹に1匹はヘテロクリミノかヘテロリューシって意味の「50%ポッシブルヘテロ」となるわけでーす!
結論にたどり着けた・・・良かった・・・(T_T)
ルビーレイのとことかホワイトフェイスのとことかプラチナのとことか寄り道しなくて良かった。
またそれらは別口で書きたいと思います。いつか。
今回販売ページに載せたホワイトフェイスちゃんで言えば、
・ホワイトフェイス
・ホワイトフェイス ヘテロリューシ
・ホワイトフェイス ヘテロクリミノ
・ホワイトフェイス ヘテロリューシ・クリミノ
の4つの内どれか!確率は4分の1ずつ となります。
ヘテロかどうか見た目じゃ分からないから劣性遺伝なんだよ!ってことで、この子が何のヘテロ持ってるか・持ってないのかは神のみぞ知る・・・なのでヘテロ持ってますか?の質問やめてください。
劣性ヘテロは目で見えない魅力です・・・が、”ポッシブルヘテロはタダでやったくじ引きで当たった宝くじみたいなもの”と思っていただけるよーに販売価格には加算しておりません。
この子は宝くじ以上にきっちりはっきり答えが出てる、目で見える魅力もばっちりだとバ飼い主は思っております(*´ω`*)
[Fan Fuct!:贔屓目込みこみの可愛いポイント紹介]
10時9分を指す両耳の先からくりっと大きな目をたどると到着するピンクの丸いお鼻!
お鼻でつんつんしながらにおいをチェックしてくれます~(*´ω`*)デレ
ホワイトフェイス♀ちゃんのご購入をお考えの方で、ポッシブルヘテロに関する質問は受けますが今日のブログ以上のことを答えられる自信ありません(*ω*)
Posted on: 2015年3月7日, by : ひみる