フクロモモンガの遺伝

クラシックとホワイトフェイスの違い

4月27日脱嚢のクラシック♂くんとホワイトフェイス♀ちゃんの双子です。

両親はWF・クリミノ♂×リューシ♀
ふたりの画像はこちらの記事に。

おっぱっぴーから14日たちまして、お目めぱっちり 頭まるっと 毛もこもこ♡

しっかりと育ってくれています。

ちょうどクラシックとホワイトフェイスの双子ちゃんで分かりやすいので、
ホワイトフェイスの見分け方(?)というか、ホワイトフェイスの変異についてクラシックと比較してみました。

※あくまで、わたし個人が”ホワイトフェイス因子による変異(ワイルドタイプとの違い)だろう”と考えている特徴です。
ホワイトフェイスでも、この特徴に当てはまらない子ももちろんいると思いますが、「代表的なホワイトフェイス」ってことで。

すっごいどうでも良い話なんですが、「ワイルドタイプ」って打つと即座に脳内にポケモンのエンディングテーマ『タイプ:ワイルド』が流れて来て懐かしい気持ちになります。

ストライプが短めでベースカラーが淡い

フクロモモンガのストライプ

ホワイトフェイスは、クラシック・グレーに比べてうっすらと白みがかった体色をしていることがほとんど。
ホワイトフェイスは背中に走ってる黒いラインが、お尻の手前でシューっと消えてることが多いです。
逆にクラシックは、尻尾までツツーっとつながってる子が多いです。

ストライプの比較の写真!って撮ったんですが思ったよりクラシックくんのストライプが短くて(オイ)分かりにくかったです、スイマセン。

目の周りのラインが消失気味で、でこが白い

 

フクロモモンガのアイライン
ホワイトフェイスがWhite Faceと呼ばれる所以ですね。
クラシックにある目の周りのラインが無くなっていたり薄くなっていたり。

クラシック♂くんは目の周りのライン淡めなんですが、WF♀ちゃんと比べると色黒感が伝わるかと。

耳の周りの黒毛がない

 

フクロモモンガの飾り毛
上の目の周りのラインは、ホワイトフェイス因子と別の全体的に色を淡くする因子でを持ってると消えかけているというか目立たなくなります。
「フクロモモンガの顔って個性があるんですね!」と言われる一因がコレだと思ってます。

ですが、上の因子でも耳の下の毛には働かないことが多いようなので、一番見分けやすいのはココかなーと。

逆に目のラインがしっかり残ってる子でも、ここの毛が白くなっていると「ホワイトフェイスの因子持ってそう」というイメージで判断基準にしています。

WFは単純優性遺伝子ではなくて、多因子遺伝(ポリジェネティック)!というのが2015年5月11日現在の見解ですが、核になる部分の遺伝子変異はとりあえず上3つじゃないかと。

 

ポリジェネ疑惑は、発現度の差が広いことから来てるわけなので、さまざまなホワイトフェイスがいるのは承知ですし上のどれか1つに当てはまればホワイトフェイスだ!ってわけではなく、ましてや上の3つすべてがそろっていなければホワイトフェイスじゃない!って思ってるわけでもありません。
去年の年末から、ホワイトフェイス専門店ですか ってくらいホワイトフェイスが生まれて来てくれてるので、WFベビーたくさん見てきたのでとりあえずのまとめ。

他にも、「クラシックと比べると○○である」という特徴がこまごまあるんですがそれがWF系の遺伝子に付随するものかどうか分からないので書いてません。

 

ポリジェネ沼にはつかりたくない!と思っているんですが、また近々(予想では今月14日)愛らしいホワイトフェイスのベビーが脱嚢予定なのでずぶずぶデス(*´ω`*)

 

ベビーずの(あんまり)動(かない)画


WFくんとクリミノちゃん

ホワイトフェイス/クリミノ・リューシ♂×ルビーレイ(クリミノ・リューシ)♀から、4月11日に脱嚢したベビーず。

ルビーレイちゃんのお腹がずっと片側ぽっこりだったので、ひとりっ子だと思ってたんですが出てきてビックリ!

ホワイトフェイス ヘテロクリミノ・リューシスティックは男の子。

ホワイトフェイス

 

クリミノ ヘテロリューシスティックは女の子。

クリミノ

クリミノちゃんが男の子なら残留してもらおうと思っていたんですが、なかなかニンゲンの思惑通りにはいかないもんだなーと思いましたが、ルビーレイちゃんの初ベビー元気に育ってくれたのが何より嬉しいです(*^^*)

WF×RLベビー

離乳後に販売予定です。

 

クリミノ・リューシの遺伝子を持っている子たちなのでいわゆる”ヘテロルビーレイ”で、相手もクリミノとリューシの遺伝子を持っていればルビーレイを産む可能性がある双子です。

※兄弟姉妹での交配は、インブリードの中でも最も危険と言われているのでこの子たちのペアリングはおすすめしません。ってかそのペアリングするって方には販売しません。

 

インブリードについてご質問いただきますが、「最低でも3世代、理想を言うなら5世代に同一の祖先がいない子同士での交配だと安全度が高い」というのがひよみ堂としての見解です。

ですがあくまでそれだけ離れていれば致死遺伝子や重大な疾患を伴う遺伝子がホモになるというリスクを軽減できるというだけであって、やっぱりインブリードを行う際には注意が必要です。

フクロモモンガの遺伝性疾患についてはほとんど研究が進んでいない現状では、インブリードを避けることでそういった遺伝が子供で発症することを防ぐのが一番の近道であると言えます。

 

とは言っても、血縁関係の遠い個体同士でもそういった疾患を持った子が生まれる可能性はあります。

 

ちなみに、フクロモモンガのカラ―は祖先が1匹~4匹なので血がつながっていないなんてほぼありえないので、最低でも3世代という書き方をしています。

 

またインブリードとアウトブリードについては詳しく書きたいんですが、お恥ずかしながら今のわたしの知識では他人に解説できるレベルでないのでもうちょっと勉強してからにします。


交配一覧のモザイク詳細

きのうの交配表に、ヘテロを加えてコンボの確率とかも出したい~って思い、チマチマ作ってます。

考えてたよりもすっごく細かくて、困りました。

確率の計算をしてるととても頭がこんがらがって来て、途中ボーっとしてたところがあったので間違いがあるかもしれませんが、良ければモザイク編もご覧ください。

モザイクの交配表

優性(ヘテロ)、劣性(ホモ)、2重劣性・・・と並べたんですが、本当は3重劣性だったり優性+劣性のコンボとかも書きたいですがどこで区切れば良いか分からなくなったのであきらめ。

 

とりあえず、モザイク単一とモザイク ヘテロリューシまでは完成!そしてアップ!

あとは、モザイク ヘテロプラチナ、モザイク ヘテロクリミノ、モザイク ヘテロアルビノ、モザイク ヘテロクリミノ・リューシ、モザイク ヘテロクリミノ・プラチナ、モザイク ヘテロアルビノ・リューシ、モザイク ヘテロクリミノ・アルビノ・・・と、とりあえず2重劣性ヘテロまでは作る気持ちでいます!

いつか!

 

これがホワイトフェイス、リューシ、プラチナ、クリミノ、アルビノ・・・で2重劣性コンボ・・・とか考えたらちょっと無理かも♪な感じですがあせらず作っていく予定です。

ゆっくりとですが増やしていく予定なので、気が向いた時にでも覗いてください(*^^*)

 

フクロモモンガ モザイクの交配表

ここ間違ってるよ!とか計算ミス!とかあれば、ぜひ教えてくださいm(_ _)m


絶対なんて絶対ない

sugarglider breeding chart

フクロモモンガの、それぞれモルフ交配表一覧を作りましたー!

前々から作ってたんですが、ヘテロ入りの表作っててそれがなかなか完成しないのでとりあえず単体モルフverだけ公開です。

 

上のは英語版!

日本語ばーしょん作ってるんだ~って言ったら、英語にもしてよー!と言われたので英語バージョンも作ったので、せっかくなので貼り。

フクロモモンガカラーチャート

画像がでかすぎて良く見えない(*ω*)

見やすい表にするには、やっぱり1つずつの項目に分けて作るしかないんだなーと・・・。

今、モザイクの表を作っている途中なので、近いうちに公開する予定です。

が、予定は未定です。

 

単体だと7×7で49マスだから楽勝♪

でも、それがヘテロになると・・・もう・・・分からない。

レオパのモルフカリキュレーターみたいにポチポチっとできるやつにしたいなあ と思ってます。

でも自力で作れないので、アプリ開発者さんにお願いするしかないのですが・・・高いんですよネ。

 

計算機のためにそんだけお金使わなくても、自分で暗算するわ!ってことで作る予定はありません。

宝くじに当たったら作る!(作ってもらう)

 

公開したページがこちら

フクロモモンガ カラーチャート

 

お願い:フクロモモンガのカラ―については未検証な部分も多く、グラフ作成にあたって「優性遺伝である」・「複対立性遺伝である」と便宜上仮定(決めつけて)した部分があります。

万が一、このチャートを引用してくださる際は、その”仮定”の部分もまるっとお使いいただければ幸いです(*^^*)


モザイク・クリミノ

ホワイトフェイス・クリミノがいるんだから、もちろんいるのがモザイク・クリミノ。

アイボリーカラーのボディに

モザイク・クリミノ

クリーム色のチョッキ柄で

フクロモモンガの赤目

いちごジャムみたいな瞳のフクロモモンガ。

フクロモモンガ

わたしの知り限り、日本に初めてやって来たモザイク・クリミノくん。

クリミノモザイク

*KT-NEXTさんからお写真お借りしました。

 

上のモザイク・クリミノくん来日から遅れること1年半。

モザイクの柄や濃淡ってほんとうに十匹いれば十匹とも違ってわくわく楽しい半面、「こんな感じのカラーの子がイイ!」と思う子に出会うのに運が必要だなと感じます。

この前見たあのモザイクさん、可愛かったなあ・・・もうあんな子には一生出会えないかもしれないな・・・って子が何匹いることか!

フクロモモンガ

話がそれましたが、そんな中でついに、わたしの好きなタイプの子が来たのでキャッチ♪
モザイク(というかフクロモモンガ全般)の神様には前髪しかないので@悟り

 

クリミノモザイクの背中

モザイク・・・だと思うんですが、とりあえず両親とこがちょっぴしややこしいのでまだクリミノ “ポッシブル”モザイク・・・ってことにしときます。
でもこんだけチョッキ着てれば間違いないでしょーって思いますが、検証して見てから堂々と呼びます(*´ω`*)


ホワイトフェイス・クリミノ

推測して勝手に使ったので、お問い合わせと誤解をいただいてる「ホワイトフェイス・クリミノ」くん。

フクロモモンガ クリミノ

新しいモルフかって聞かれると、クリミノと同時期くらいからいるから そーでもないんです。
クリミノとホワイトフェイス・クリミノが区別されてなかったので、なんか気持ち悪~い と思って分かる分には区別しとこーと思い、検証済みなら表記しています。

ホワイトフェイスなの?クリミノなの?と、聞かれたら「ホワイトフェイスでもありクリミノでもあるの!」としかお答えできず・・・。

人間にたとえるなら、二重・AB型の人に対して二重かAB型か、どっち?とならないのと同じで、別々の遺伝子情報が離れた遺伝子座に乗っていると推測されるので、どっちでもあるんです。

メンデルさんのやつに例えるなら、エンドウ豆のしわ有り・黄色みたいな感じ。
しわしわで黄色いんだよ!ってことで、どっちの特徴も発現していますよね。

フクロモモンガの遺伝子変異はいくつかありますが、同じ遺伝子座に乗っているだろう(推測)と思われるのはリューシとプラチナだけなので、その他のカラーはコンボがありえるハズ。

で、WF遺伝子1つとクリミノ遺伝子2つを持ってるホワイトフェイス・クリミノくん。
顔が白くて白体赤目なんだよ!ってことです。

 

クリミノ プラチナカラ―

これぞクリミノ!な感じのカラ―じゃないとこが、説得力ない・・・。(笑)

プラチナカラ―って呼ばれるよーな、キラキラ毛が反射して上手く撮れません。

 

クリミノ・ホワイトフェイスでも意味は一緒です。
個人的に、品種名を呼ぶとき優性・劣性の順番で呼びたいから「ホワイトフェイス・クリミノ」って呼んでます。

クリミノとホワイトフェイス・クリミノ、どう違うの?って言われますと、
お顔や目の周りが白く耳んとこも白いホワイトフェイスの特徴と、クリーム色のコートを持っているのがWFクリミノ。
茶色いラインが目の周りや耳のとこに出てるのがクリミノ。

色素が濃い子だと判別しやすいんですが、薄い子だとなかなか分かりません。
なので、こういうときに役立つのがぺディグリー。

祖先にWFがいるクリミノであれば、ホワイトフェイス・クリミノである”可能性”があります。
ポッシブルンルン~♪

WFクリミノとクリミノの違いは、クラシック(所謂遺伝子変異を持たないワイルドタイプのこと)と交配した際にホワイトフェイスを産むかどうか。

 

フクモモ クリミノ

WFクリミノ×クラシックからはもちろん生まれますが、クリミノ×クラシックからは生まれません。(※ホワイトフェイスを単純優性遺伝と仮定した際の話です)

見た目自体は本当にそんな変わらないので、交配を考えない場合は気にしなくて良い点かもしれません(´ω`)
でも、この子がどんな遺伝子で構成されているんだろう~とか、祖先にどんなフクモモがいるんだろう~とか考えると、わくわくするでしょ?!っと思うので、これからも自己満足の域ですがフクロモモンガの遺伝を書いていきたいと思います(*^^*)


ヘテロモザイクとクラシック モザイク・シブリング

11月7日脱嚢のクラシックとモザイクの女の子の双子ちゃん。

クラシックちゃんの方は今日両目が開いているのを確認しました(*^^*)

クラシック
モザイクちゃんの方は、まだしっかり閉じてます(´ω`)

モザイク

タイトルの『シブリング(sibling)』っていうのは、英語で兄弟とか姉妹という意味で、優性遺伝から生まれたノーマル(スタンダード)という意味。

「この子はノーマルだけど、親や兄弟にはモザイクがいますよー」
っていうお知らせです。

モザイクから生まれたけど、モザイクの遺伝子を引き継いでいませんってことです。

なんでわざわざ書いたかと言うと、「○○シブリング」ってカッコイーから付けとこう、っていう・・・あ、スイマセン。

他の生き物ではシブリングだといろいろ良いこともあるみたいですヨ。

 

ヘテロと同じような感じ?と思われるかもしれませんが、シブリングとヘテロはまったく意味が違います。

ヘテロっていうのは、2本の染色体上の遺伝子変異が2つそろっている状態のホモに対して、その遺伝子変異が1つしかないことを表します。
なので、モザイクなどの優性遺伝でももちろん”ヘテロ”は存在します。

 

ノーマルとモザイクの両親から生まれたモザイクの子供は、ヘテロモザイクとなります。
で、このとき生まれたノーマルの子供が、クラシック モザイク・ジブリングとなります。

モザイクの場合、ヘテロとジブリングの違いはこんな感じ。

・ヘテロ : モザイクに見える/ノーマルとの交配でモザイクを産む
・シブリング : モザイクに見えない/ノーマルとの交配でモザイクを産まない

今回のモザイクのベビーは、モザイクパパとクラシックママから生まれて、パパからだけモザイク遺伝子を引きついたヘテロモザイクです。

でもしっかりモザイクに「見える」でしょう~♪

ヘテロモザイク

この「見える」っていうのが人間の主観になってしまうので、顔が白っぽいしモザイクが生まれる親から生まれてるしもしかしたらモザイクかも~みたいな微妙な場合に便利に使えるのがシブリング。

あ、でもこのクラシックちゃんはモザイクかも~な感じはないデス。
ただただややこしくするだけだし、わたし自身も書いてて勘違いしそうなのでもう使うのやめます(*ω*)

クラシック モザイク・シブリング


Rプロジェクト

誰もやってくれないなら自分でやるしかねえ!

ってことで誕生する我が家のニューラインの要ちゃんたちが無事来日してくれたみたいデス(*^^*)

 

KT-NEXTさんから、写真が届きました。

 

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ついに同じ国にいるんだな~と、実感。(笑)

真っ白な体に赤い目で、アルビノ?って感じだと思ってましたが、目がけっこう深い!

 

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Rプロジェクト(レオパのGプロにあこがれて勝手に付けた)の要になる、クリミノとリューシの2重劣性モルフ【ルビーレイ】です。

クリミノとリューシのWホモ同士を交配して、16分の1で生まれる・・・という確率なんですが、そうは問屋が卸さないってことみたいなのでその辺の検証も兼ねて『Rプロジェクト』ってことで。

本命のルビーレイが来てくれたことで、今までだらだら~と用意してたこの計画が躍進!

もう1匹、Rプロの一員が一緒に来日したのですがそちらはまた今度紹介します(*^^*)

 

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ルビーレイは、1年ちょい前くらいから存在を知ってたんですが、最短での繁殖を考えるとどうしてもインブリード率が上がってしまうのでできませんでした。

そこさえ気にしなかったら1年くらい前から始められたのに~って感じです。

でもまあ1年待ったおかけで、最高のカタチでスタートできるんじゃないかなと思っています。

Rプロのフクモモず、みーんな曾祖父母まではもちろんそれ以上も祖先が違うんです♪

 

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アルビノよりも格段にインブリード率が低い白体赤目、っていうルビーレイの利点を捨ててまで繁殖をしたくなかったのでここはこだわりました。

2重劣性(クリミノ・リューシ)以上の苦労をしながら、見た目はシングルモルフ(アルビノ)とか誰がやってくれるのよ・・・ってことで自分でこだわりました。

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いろいろと口止めされていることもあるので、今回書いてることは後から訂正しないといけないかもしれませんが、半年後くらいのRプロジェクトにご期待ください。(?)